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スクラブ剤のマイクロプラスチック問題って? 安全な製品を使おう

近年よく耳にする「マイクロプラスチック」。以前は洗顔料やハンドソープ、歯磨き粉などのスクラブ剤にも使用されていましたが、現在では多くの国で使用が禁止されています。
しかし、なぜマイクロプラスチックを使うことが禁止されているのでしょうか?
今回はマイクロプラスチック問題について解説するとともに、安心して使えるスクラブ剤についてもご紹介します。

「マイクロプラスチック問題」……環境への影響とは?

マイクロプラスチックとは、「5mm以下の微細なプラスチック片」のことを指します。
ハンドソープや歯磨き粉などのスクラブ剤として使用されていることがあり、海洋汚染を引き起こす原因の1つです。
マイクロプラスチックは1つ1つの粒が小さいため水流に乗って海へ流れ出やすく、年間で何百万トンもの量が排出されているといわれています。

また、マイクロプラスチックは、殺虫剤などの有害物質を吸収しやすい素材なので、エサに混じって魚や鳥などの生物の体内に取り込まれるととても危険です。
プラスチックは体内で分解されないため、生物の体に負担がかかり、生態系がおびやかされる可能性もあるのです。
同時に、マイクロプラスチックが蓄積された魚などを人間が食べた場合も、身体に悪影響を及ぼすといわれていますので、もはや他人事ではありません。

このようなマイクロプラスチック問題は世界的に取りざたされていて、日本国内の洗剤・化粧品メーカーもプラスチック性スクラブの使用を中止し、天然由来の素材で作られた環境にやさしいスクラブを配合するなどの対応がおこなわれています。

マイクロプラスチック問題の解決のためには、どんなスクラブ剤がいい?

マイクロプラスチックを出さないためには、天然素材でできたスクラブ剤使用の洗浄料を選ぶことが大切です。
長い年月の間に分解されないマイクロプラスチックと異なり、天然素材のスクラブなら時間経過ともに自然に分解・吸収されていくので、環境に負荷をかけにくいのです。

中でも、天然塩を使ったソルトスクラブや、肌にやさしいシュガースクラブなどは有名です。
その他にも、重曹や米ぬか、クレイ(天然泥)などを使ったスクラブ剤も多く見かけます。メーカーによっては、セルロースやコーンスターチなどの天然成分でできたスクラブを使用しているところもあります。

どれも環境にやさしい成分なので、下水に流されたあとの心配はありません。もちろん天然成分は肌にもやさしいので安心して使うことができるでしょう。

環境にやさしい“マイクロプラスチック不使用”のスクラブ剤を使おう!

天然素材でできたスクラブの中には、珍しいものもあります。果物の種子を細かく砕いたスクラブや、天然由来成分で作られたスクラブです。
アンズやアボカドなどの果物の種を約0.1~0.5mmのとても細かな粒に砕いてブレンドすることにより、皮膚のシワに入り込んだ汚れを優しく落としてくれます。
天然素材でできたスクラブ剤は肌にも優しいので、まさに一石二鳥です。スクラブが配合された商品を購入するときは、スクラブの素材にも注目してみてくださいね。

マイクロプラスチックに関する問題は、日本のみならず世界でも課題となっています。
スクラブ剤の在り方を見直し、1人1人が意識して改善に取り組むことが環境負荷を減らすための第一歩なのです。未来の命や環境を守るためにも、スクラブ剤の選び方を見直していきましょう。

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