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SPFやPA入りのファンデーション、どうやって選べばいい?

ファンデーションには「SPF」「PA」などの表記がありますが、それぞれどのような意味があるのでしょうか?今回はファンデーションの「SPF」「PA」の意味や効果を解説するとともに、ファンデーションの選び方についても解説します。

ファンデーションの「SPF」「PA」の意味は?

日焼け止め成分が配合されているファンデーションのパッケージや本体には、「SPF」「PA」などの表記があります。この2つは「日焼け止めの持続時間」や「効果」を表しています。


SPFとは?

肌に影響を及ぼす紫外線にはA波(UV-A)とB波(UV-B)があります。このうち、肌表皮の赤みやほてりといった炎症を引き起こし、シミ・そばかすの原因になるのがB波です。
SPFの数値は「B波による日焼けをどれだけの時間遅らせることができるか」を表しています。

肌は紫外線を浴びると20分ほどで日焼け(肌の炎症)が発生しはじめるといわれています。
SPFの数値は“日焼けが始まるまでの時間”を「〇〇倍に引き延ばせる」という意味なのです。例えばSPF20ならば、20分×20倍=400分(約6時間33分)のあいだ日焼けを遅らせることができる、というわけです。
SPFの数値が高くなるほど日焼け防止の持続時間が長くなります。


PAとは?

肌の表皮に影響を及ぼすB波と異なり、肌の奥深くの真皮層に達するのがA波(UV-A)です。 A波を浴び続けると肌の弾力を保つ「コラーゲン」「エラスチン」などの組織が破壊され、ハリや弾力が損なわれてシワ・たるみなどの肌老化を引き起こす恐れがあります。

PAは、このA波を防ぐ効果を表したものです。SPFと異なり数値は「+」の数で表され、「+」から「++++」までの4段階があります。「+」の数が多いほど、A波を防ぐ効果が高くなります。

日焼けを防ぐファンデーションの選び方は?

ファンデーションを選ぶときには「SPF値・PA値が高いほうがいい」と勘違いされがちです。 しかしSPF値の違いは、あくまで「持続時間の違い」であり、「数値が高いほど日焼け止め効果が高い」というわけではありません。SPF20でもSPF50でも、日焼け止め効果自体は同じなのです。

さらに「SPF50」などの高SPFファンデーションには、「紫外線吸収剤」がたくさん含まれていることが多く、肌に負担をかけやすいという一面があります。紫外線吸収剤は肌で白浮きしにくく馴染みやすいというメリットがありますが、敏感肌の方が長時間使用すると肌荒れなどに発展する可能性があるのです。また、仮に高SPF・PAのファンデーションであっても、汗や摩擦などで日焼け止めが取れてしまえばその効果はなくなります。

肌への負担を抑えつつ日焼け止め効果を得るには、「低SPF・PAのファンデーション」をこまめに塗り直すほうが効果的です。日常生活での紫外線対策であればSPF15~30、PA+~+++程度で十分に効果が期待できます。
それと同時に「使い心地がよく、塗り直しがしやすいもの」を選ぶのも重要です。コンパクトなものを選べば持ち運びもしやすく、出先でも塗り直しやすくなるので製品のサイズにも注目するといいですね。

ファンデーション選びは肌への負担も考慮すると◎

ファンデーションを選ぶ際はSPF・PAの数値だけではなく、肌への負担も考慮することが大切です。特にこれからの季節は、空気の乾燥や花粉などの影響も大きく、肌が荒れがちという方も多いもの。これからファンデーションを購入するなら、なるべく肌に負担が少ないものを選び、こまめに塗り直すようにしましょう!

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