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冬の手洗いは水とお湯のどちらがいい? ベストな手洗い方法は?
冬の手洗いは水とお湯のどちらがいい? ベストな手洗い方法は?
風邪やインフルエンザなどが流行する冬は、普段以上にこまめな手洗いを心掛けることが大切です。
とはいえ、水が冷たいと手洗いがおっくうになりがちですし、反対にお湯で手洗いをすると、乾燥や手荒れが気になりますよね。
今回は「どんな方法で手を洗えばいいの?」という方に向け、水とお湯のそれぞれで手洗いしたときのメリット&デメリットをご紹介します。また、手肌に負担が少ない“ベストな手洗い方法”についても解説します。
手洗いは水? お湯? それぞれのメリット&デメリット
水で手洗いしたときとお湯で手洗いしたとき、どのようなメリットがあるのでしょうか?
それぞれのメリットとデメリットをご説明します。
水で手洗いをするメリット&デメリット
〇メリット
水での手洗いの場合はお湯と異なり、皮膚の表面を守っている皮脂を洗い流さないのがメリットです。また、水がお湯に切り替わるまでの時間や光熱費、水道代を節約するというメリットもあります。
×デメリット
冷たい水で手洗いをすると、肌の血行が悪くなりがち。すでに手荒れや乾燥が起こっている手肌の場合、血行が悪くなると新陳代謝が鈍るため、手荒れが直りにくくなってしまいます。
また、水が冷たいとどうしても手洗いがおっくうになりますし、手洗いを始めても早めに切り上げてしまいがちなので、十分な洗浄効果が得られないことも考えられます。
お湯で手洗いをするメリット&デメリット
〇メリット
お湯で手洗いをするメリットは、冷たくないので手洗いがおっくうにならないことです。
さらに、肉などのしつこい脂汚れを落とすなら水よりお湯のほうがしっかりと落とせますし、ハンドソープの泡立ちもよくなります。
×デメリット
お湯で手洗いをするデメリットは、温度が高いと手に必要な皮脂も奪ってしまうことです。
手の皮脂は、手肌のうるおいが外に逃げ出さないように保護してくれる、いわばバリアのようなもの。しかし、寒いからといって熱いお湯で手洗いをすると、必要な皮脂までお湯に溶けて洗い流してしまいます。
こうしてうるおい不足におちいった手はガサガサに乾燥するだけでなく、ひどくなるとあかぎれや湿疹などの手荒れを引き起こしてしまうのです。
手洗いをするならどのような方法がベスト?
手洗いをおこなう際には水もお湯も一長一短あり、どちらもベストとはいえません。
実は、手洗いの方法としてベストなのは「ぬるま湯」で洗うことです。具体的には32~35℃の、体温よりも低い温度のぬるま湯が適しています。これぐらいの温度のお湯なら皮脂を必要以上に奪いすぎず、また冷たすぎないので手洗いに対する心理的ハードルもぐっと低くなりますよ。
冷たい水に比べ汚れ落ちも良いので、手を清潔に保つ意味でもぬるま湯がおすすめです。
ちなみに、手洗い後の手荒れを防ぐには、手に付いた水分をしっかりとふき取ることがポイントです。手に水分が付いたままだと、水滴が蒸発するときに手のうるおいまで一緒に蒸発させてしまいます。
また、手洗いのあとはハンドクリームなどですぐに保湿をすれば、乾燥知らずの美しい手肌をキープできますよ。
冬の手洗いは温度がカギ! 手肌を労わろう
「冬は水が冷たくて手洗いがイヤ」という方は多いですよね。しかし、インフルエンザや胃腸風邪などの感染症は、冬のピークを過ぎて春先まで流行が続くことも珍しくありません。 そのため、今の時期はもちろん、これからの季節にかけても手洗いを習慣付けていくことが重要です。手にやさしいぬるま湯でしっかりと手を洗い、常に清潔な状態をキープするようにしましょう。